しばらくブログをお休みしていましたが、少しずつUPしていきます。
楽しみに園の様子をご覧ください★
はやて保育園には看護師が1名おります。
「体調不良時対応型」といいまして、お預かりしている途中で発熱などの体調不良になった際、保護者の方がお迎えにくるまで看護師が医務室でお子さんをお預かりします。
衛生関係のプロでもありますので、判断に悩んだときは専門的な意見と知識に大変助けられています。
そして、子どものみならず職員の健康管理も行ってくれます。
大事な命をお預かりしている私どもにとって、迅速な対応、そして自らの健康管理はとても重要になってきます。
今回は、そんな看護師さんのブログをお届けします!
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「おくすり、きらーい!!」
「おくすり、おいしいよね」とお薬が好きな子、苦手だけど頑張って飲む子、「絶対イヤだ!」と口を開けず断固拒否な子と、さまざまです…。
お子さんがお薬を飲んでくれないと、お母さんは困ってしまいますよね?
私の長男も4歳の頃、何してもお薬を飲まなくて苦労しましたが、マイコプラズマ肺炎になり、薬を飲まず点滴するハメに…。よほど点滴がイヤだったのか、それからはお薬を飲んでくれるようになりました(笑)
何かのきっかけで飲めるようになったり、成長するにつれて飲めるようになることもありますが、アイスやジュースを混ぜたり、ご褒美を準備したり。そんなふうに試行錯誤してもどうしても飲んでくれない子もいます。
今回は、お薬が大嫌いなひだまり組さんのお友達のお話をしたいと思います。
その子がお薬が嫌いなのは、去年からお母さんにお話を聞いて知ってはいましたが、保育園での与薬は初めてでした。家では嫌がっても、保育園だとすんなり飲んでくれるお子さんもいるので、どうかな?と思ってましたが、「おくすりイヤだ!のまない!おくすりいや!」と断固拒否…。保護者様の了承を得て、嫌がる中の与薬となりました…。
どうしたらお薬を飲んでくれるか考え…。自分の小さい時のことを思い出し…。
まずは、お薬ってなに?なぜ美味しくないお薬を飲まないといけないのか?を知ってもらおうと思いました。
●お薬さんは生きていて、必死にみんなの体の中でばい菌と戦っていること
●お薬さんは一人では戦えない。戦っては敗れて、戦っては敗れてを繰り返しているから、1日に何回も飲まなければいけないこと
●お薬さんは「はやくみんなに元気になっほしい」と願っていること
を伝える絵本を、与薬の前に読むことにしました。
1日目、絵本は楽しそうに見ていましたが、「おくすりイヤだ!!」と…
2日目は、絵本を見た後に「がんばる!!」とかっこいい言葉が✨いざ、お薬を目の前にすると「やっぱりのまない!いやだ」となりましたが、一歩前進です!
3日目は、絵本を読んでから、お薬を水に溶かして混ぜるのを一緒にやりました。「おくすりさん、がんばれ~がんばれ~」と言いながら一緒に混ぜて!
いつもスポイトで飲んでいましたが、今日はなんと…「コップでのむ!」と✨
自らコップを持ち、グっと力を入れ、一気にゴックン!!
苦手だったことが自分の力でできるようになった成長の瞬間でした?
他の保育者にも「おくすり、のんだよ!!」と嬉しそうに話し、たくさん褒めてもらっていましたよ(*^^*)
保育園という集団生活の中でも、子どもと1対1で関わることを大切にし、気持ちに寄り添いながら、子どもの持っている力を引き出し、成長と発達に繋げていきたいと思います✨
★園長より
何よりも、苦手なお薬を飲めるようになったお友達、偉かったね。たくさん心の中での葛藤があったことでしょうが、また一つ成長しました。
そして、子どもたちの気持ちに寄り添いながらも試行錯誤し、成長を見守った先生も素敵でした!
お薬を飲んだ後、この先生は私の所へ「園長先生聞いてくださいよ~✨〇〇君お薬飲めたんです~!」と、ものすごい笑顔で駆け寄ってきました。
その先生の表情は本当に笑顔いっぱい、心からの喜びが溢れていました。
子どもたちを想からこその、その表情。今でも忘れません。
はやて保育園には、こんな素敵な先生がたくさんいますよ。
どんなに立派な施設だろうとも、大切なお子さんをお預かりするのは、その中にいる私たち職員。
子どもたちに対する愛情、丁寧な関わり、気持ちに寄り添い一緒に笑ったり泣いたりはもちろんのこと、「子どもたちの成長を一緒に喜び合える仲間がいる」ということが私にとって嬉しい1日となりました。