こんにちは。園長の里見綾と申します。
3月6日に入園と進級を予定されている保護者の皆様を対象とした説明会を開催しました。
そのとき初めて「はやて保育園グループ」の新しい理念を発表することができました。
はやて保育園のスタッフ、並びに姉妹園であるてとて保育園の両園のスタッフで意見を出し合って作り上げたその理念には、たくさんの想いが込められてます。
これまで別々の理念を掲げてきた両園でしたが、はやて保育園が4年目、てとて保育園が3年目を迎えるにあたり、「はやて保育園グループ」として理念を揃えて進んでいくことになりました。
昨年の夏頃から、スタッフとこれまでの園の歩みや保育園に対する思いを時間をかけて共有してきました。
スタッフひとりひとりの「保育」に対する思いを問いかけ、言葉にしてもらい、理念として紡ぐことができました。
「笑顔咲く ありのままの自分と手をつなごう」
ありのままというのは、ものごとを「あるがまま」に受け入れることを指します。
目の前にいる子どもたちの生まれながらに持っている資質や素直な心によってもたらされることを、大人の都合で良いことか悪いことかを判断することなく受け入れることです。
そのありのままの子どもたちを受け入れることで、子どもたちの「自己肯定感」が育まれます。
自己肯定感が高まると、心にゆとりが生まれ、感動が湧き上がります。
相手に対してありがとうという気持ちが芽生え、自然体で毎日を過ごせるようになります。
感動も感謝も相手がいるからこそ生まれるものです。
手をつなぐことで伝わるあたたかさや気持ちから、人とのつながりの大切さを感じ、たくさんの子どもたちの笑顔があふれ、そしてそれを見つめる保護者様やスタッフも笑顔がこぼれる。
そんな保育園であり続けたいと思っています。
先日、子どもたちとお散歩に行く機会があり、「オオイヌノフグリ」が咲いているのを見つけました。
小さな手でそっと触れ、真剣に見つめる子。
そのいたいけな姿に、言葉にできない感情が湧き出し、心が揺さぶられました。
小さいからそっと触ったのかな?
青色?紫?
お花はやわらかいかな?
上手にかがめるようになったね…
つい、それを口にしてしまいたくなるのですが、ぐっとこらえ一緒に見つめていると…
こちらを見てきらきらとした笑顔を見せてくれました。
言葉はなくとも、その笑顔にはありのままの感動が溢れていました。
保育士として、その気持ちをまっすぐに受け止められる喜び。
その子のまぶしいほど輝いた時間を一緒に過ごしていることへの感謝で胸がいっぱいになりました。
これからも園長として、一保育士として、子どもの「ありのまま」を守り続けたいと思っています。